奇妙な夕食
野菜ラーメン。
前回、水の量を間違えて、丼から溢れんばかりの薄味になったので、今回はやや少なめにしてみた。
「豚肉が煮えないだと!?」
「フンッ!水を足して、その水位上昇で豚肉を水没させ、上手に煮てやるわ!」
「ぎぃゃぁぁあああ!だ…だめか!じ…!蒸発するッ!み…水が蒸発してしまう!鍋が熱すぎて、水を足しても蒸発してしまうッ!す…水位を変えられん、ふ…増やせんッ!」
料理は2度とラーメンへは戻れなかった…。焼きラーメンとまぜそばの中間の料理となり永遠に鍋の中をさ迷うのだ。そしてスープを足したいと思っても足せないので--そのうちたわし頭は、加熱するのをやめた。
白菜ともやしからもっと水が出るかと思ったのに。
俺達は、麺がどんどん水分を吸収し、完全体に近づくのをただ黙って見ていることしかできないのか…。
豚肉はウルトラじょーずに焼けました。