こんな話ばかりすると

「終わってる」とか言われるので、ちゃんと研究の話もする。まあ、あまり良い話はなくて


 ・先日、リアルハントしたバスの間で白点病が絶賛大流行中でござる、の巻
 ・論文の方針の提案に終わりが見えないでござる、の巻
 ・悶絶、鮟鱇地獄、の巻


最近はこの3本立てである。
わかりやすく一文で説明すると、「1本目の論文を書く合間に行動観察の追加実験をしたいけど飼育しているバスが慣れてきたしそろそろ実験しようかというタイミングで病気になりバタバタ死んでいくため実験できないのでしょうがないから手持ちのアンコウサンプルを処理して3本目の論文用のデータを追加し今度のゼミもこれで行くか」みたいな状況である。





どうなることやら。調子悪いバスがお亡くなりになるのはともかくとして、何の予兆も無かった個体にいきなり白いもやもやが大繁殖してひっくり返る、というのは予防のしようがなぁ。


論文原稿Ver.0.2については、昨日返却された際に方針の微調整および書き直しについて打ち合わせた。ここで言う“微調整”とは、前回の大改定に比べれば今回のは“微調整”であるという、あくまで相対的な“微”。
そして [ -人-] は長期海外出張へ…。


冷凍庫にサンプルが溜まってきたのと、このままでは来月のゼミ発表のネタが無いので、先週からアンコウの腹を開け始める。今年もアンコウの棘と歯で手のひらがズタボロになるシーズン到来である*1
実験室の流しでアンコウ塊を解凍していると、留学生のSニンザが興味を持ったらしく、話しかけてきた。


「何だこれ?」
「わしのサンプル。アングラーフィッシュ。日本人はこれが大好きで、冬になるとよく鍋にして食う」
「は?マジで!?こんなブサイクな魚?(本当に"Ugly fish"って言ってた)」
「いや、ほんとに美味いよ。日本では『ブサイクな魚ほど美味い』*2って言うくらい」
「『ブサイクな魚ほど美味い』…信じられん…こんな蛙みたいな魚。アフリカの近くの村で蛙を食う奴らがいるんだが、そいつらなら食うかもしれん。」


そこまでか。そこまでなのか。
リアル、アフリカ人もびっくりな瞬間であった。
彼が長期調査から帰って来たら、アンコウ鍋食いに連れて行くことにします。
代わりにリコフィーをお土産に頼んでみようかな。


(一緒に解凍してあったカエルアンコウを指して)「こいつも食うのか?」
「いや、食わない。観賞魚としては飼うけど。」
「何でこっちは食わないんだ?」
「…ブサイクだから?」


そういえば、食うという話は聞かない。何でだろう。
 → 調べたら、一応食えるらしい

*1:「たわし頭さんはMなんだから良いじゃないですか」という人がいるかもしれないが、良くはないし、そもそもその認識がおかしい

*2:類語に『ブサイクな対象生物ほどかわいい(通称:ブサかわいい』)というのもある