こういう博物学的な体裁の本を待っていた

決定版!本当にいる日本・世界の「未知生物」案内

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それぞれの未知生物について、1ページずつの記事が羅列されている図鑑のような体裁で、読み物としては好き嫌いが別れそうな構成ではあるが、それぞれの記事が非常に重厚で情報量が多く、全く読み手を飽きさせない。種数の多さ、個々の記事の充実度が両立した素晴らしい本である。ラブカやメガマウスUMAとされているなど、立場的に「うーん」と唸らざるを得ない記事がいくつかあったのを差し引いても、楽しみつつ最後まで読むことが出来た。
残念だった点を挙げるとすれば、日本編に比べて世界編が内容的に少し薄いように感じられたこと。情報量の違いを考えれば仕方が無いか。