2000時間の歴史

HDD

うちは現在、トイレが故障しております。
思い起こせば3月初め、タンクの浮きが折れてしまったのが全ての始まりでした。


やはり水周りのトラブルは迅速に対処してくれるのか、管理会社に電話した2時間後に修理業者が到着。水が止まらなくなったトイレを一通り検分した後、さわやかな笑顔で彼は言いました。
「浮きが根元から折れてますね。根元過ぎて、応急処置もできません。水をバケツに汲んで流せば流れますから、しばらくはそうして下さい」
その言葉を皮切りに、風呂場でバケツに水を汲んではトイレに流す生活が始まったわけです。


次に業者から電話があったのは3月下旬、松山で開催された生態学会に参加していた時のことです。「木曜日の午後に修理に伺う」とのこと。当然私は立ち会うことが出来ませんから、同居人の永氏に頼みました。



帰京後、どうなったものかと覗いてみると、そこには以前と全く変わらない様子のトイレが。不審に思い永氏に尋ねてみると、なんと驚くべき答えが返って来ました。



「修理しようとトイレのタンクを開けてみると、底部の部品も交換しなければいけないことが分かった。その部品が届くまで、修理することは出来ない。」



しかもその部品、珍しい型番のもののようで(ただ古いだけじゃないのか)、取り寄せるまでに結構時間がかかるだろうとのこと。以来2ヶ月半、我々は水を汲む生活を強いられており、業者からの電話を今か今かと待ちわびる日々が続いておりました。



そして、今朝、業者から待望の連絡が!!
これでやっと、わしらも“ぱらいそ”さいけるだ!!!



「もしもし、たわし頭さんのお電話ですか?」
「はいそうですが…」
「私、○○管理会社から依頼を受けましてそちらのトイレの修理を担当させていただいております××の者です」
「はあ(あれ?前はおっさんだったのになぜにいきなりおねいさんが?)」
「先日そちらに伺いました際に、修理するには新しい部品が必要なことが分かりましたので、こちらで見積もりを取って手配させていただきました。部品が到着いたしましたら御連絡いたしますので、今しばらくお待ちくださいますよう、よろしくお願い致します。」



・・・・・・・・・!?




「それでは失礼致します。」
「はあ…っていやいや、ちょっとすいませんが…」
「はい?何でしょうか?」
「あのー、以前来てもらったのとは別の業者の人ですか?」
「いえ、3月にそちらに伺いましたのと同じ業者ですが。」
「いや、前に来てもらった人に聞いた話では、『部品を注文したが珍しい型なので届くまでに時間がかかる』とのことだったんですが…。もう注文してあるんじゃないんですか?何か話が食い違ってませんか?」
「そうですね、ちょっと手違いがありまして…



いやそんなあっさり言われても。
「ああ、そんなのあったね」と言われんかっただけマシか。



「えーっと、これはじゃあ、今から注文するんですか?」
「そうです。」
「いつ部品が届くかはわかんないんですね?」
「はあ…申し訳ありませんが…」




なんだかまるで、業者に修理を頼む朝を何度も繰り返しているような感じです。
もう既にこの状況に慣れつつあるため、「今更直しに来られてもなあ」という気がせんでもないですが、いつの日か日課の水汲みから開放される日がくるのでしょうか。






スタンド名キラークイーン バイツァダスト
能力トイレが修理されそうになるとトイレを爆破、その衝撃で修理を依頼する日の朝まで時間を巻き戻す。もちろんトイレは壊れたまま。