雨ニモ負ケズ、風ハ吹カズ、上ガッタ水位ニドン引キシ

21日、今年2度目のエリ調査に参加する。先日の日記どおり、隙あらば不参加を宣言しようと思っていたが、教授[-人-]の雰囲気から察するに、どうやら私が参加するのを前提として話が進められているようだ。諦めて朝4時に研究室に集合する。
今週はずっと雨続き、しかも各地で土砂災害が起こるくらい強烈な雨が降り続いている。いくら雨が降っても漁はできるとはいえ、どしゃ降りの中で船上作業なんて絶対に嫌だ。調査地に向かう車内では、自分が雨男なのを忘れ、祈るような気持ちで一杯であった。
調査地に到着。空の様子からすると、今日はそうひどい雨にならないようだ。しかし、琵琶湖に視線を落とした時、我が目を疑った。

何かおかしくない?

普段はここに突堤があるのに。あれ?

過去の写真と比較。左が今日、右が増水前。水位、30cmぐらい増えてない?


エリ調査は無事終了したが、琵琶湖がこんなことになっているとはちっとも思っていなかった。今回計測し忘れたが、この状態で水温が以前のように高いとも思えない。もしかして、梅雨が明けても、水がある程度引くまでしばらく調査にならないのではなかろうか。ほんと今年のフィールドどうなるんやろう。


エリ調査では、魚同様エビもたくさん獲れる。サンプルとしてはもう十分なので必要なかったが、飼育しているバスの餌にもってこいなので、幾らか分けてもらい、生きた状態で持ち帰った。

エビバブル到来である。これでしばらく餌には困るまい。しかし、思った以上にエビの飼育は難しい。ある日突然、大量に死んでしまうことがある(早くもバブル崩壊の危機)。原因は不明。魚の声ならまだしも、エビの声なんて全く聞こえない。飼育実験とか絶対したくないな、と思った。


また、今回生きたバスも3匹入手することができた。2匹は湖岸に仕掛けた刺網で獲れた飼育サイズ(10cm〜)、もう一匹はエリ網で獲れた当歳魚である。

飼い始めてはみたものの、これ、実験に使えるだろうか…そもそも餌何あげていいかわからんし。何はともあれ、実験サイズのバスはこれで4匹。最初から飼っている2匹は随分と馴れ、ヨシノボリさえ手に入れば実験を始めることができそうである。梅雨が明けたらいよいよ今年の実験開始か。4匹だと非常に効率が悪いから嫌だけれど。