早朝からの調査に備えて

「俺、今度屋台を出すんだ」「マジ?」

調査地まで車で5分の場所にあるW助教授のお宅に泊めてもらうことにした。御家族と顔を合わせるのは正月以来である。息子のHくんは前回会った時とは比べ物にならないぐらい良く喋る様になっていた。2歳児が「重機!重機!」と叫ぶのは、さながら吉田戦車の漫画の様。調理された鯰も美味しく、短い時間ではあったが充実した時を過ごすことが出来たと思う。どうもありがとうございました。


で、調査当日。集合場所に到着したのは5:45ぐらいであったが、研究室から来た面々はもう既に到着していた。
そして6時に調査開始。この調査は、朝は早いものの実働時間がそう長いわけでは無いし、しかも結構いい額のバイト代に昼飯が付いてくるという優れものである。そのため、教授に付いている人だけではなく研究室から様々な人が参加する。私は卒研の時からこの調査に参加しており、今年で4年目。年2回の調査分12,000円のバイト代は貴重な年収の一部であったりする。


そして8時半過ぎには無事調査終了。教官に許可をもらい、研究室に帰る人々に別れを告げて、以降はW助教授、かっきーと行動を共にすることに。



〜以降の流れ〜


9:00〜11:30
自分用のオオクチバスサンプルを採集。実は教官の調査地と、私の調査地の一つはまるっきり同じ場所だったりする。この日はびっくりするくらい良く捕れた(この場所で一日40匹近く捕れるのは初めて)。途中、W助教授と かっきーにも手伝ってもらう。


11:30〜12:00
自分の調査終了。片づけをしている時、近くでおそらくこのドラマのロケをしていた内藤剛志(ともう一人見たことあるけど名前が思い出せない年配の俳優、たぶん有名な人)とすれ違う。人生初の生芸能人。


12:00〜13:30
今津に向かう。


13:30〜17:30
今津の駅前商店街で鰻丼。魚屋でビワマス購入。そして“琵琶湖の神様”と呼ぶ人もいる先生のお宅を訪問した後、かっきーの釣りサンプリングに付き合う。


17:30〜18:00
助教授宅で購入したビワマスを捌く。一同、消化管内の寄生虫の多さに驚愕。


18:00〜帰学
後はビワマス食べて今日の仕事終わり、かと思いきや何故か大量にサンプル処理の仕事が待っていたりする。
活動時間が18時間を越える。





…後日談。
秘書さん「くせ毛頭(仮称)さん、今年は調査のバイト代出ないんですね」
「は?」
秘書さん「最初は名前書いてあったんですけど…後から棒線で消されてましたよ。」
「はぁああああ?」
何これ?今年はタダ働きなの?考えられる理由は、


1.この調査で捕ったサンプルを一部使わせてもらおうかと思っているため
(でもこれは今までに何度もその話が出ていたりする)
2.今年から教授のプロジェクトに共同研究者として名を連ねているため
(でも直接この調査は関係ない)
3.途中から自分サンプリングに行ったため
(でも去年・一昨年はバイト代出た)


1、かなぁ…。でも直接「何で金出ないんですか?」と聞くわけにもいかんしなあ…。
次回から手を抜くもしくは参加しないでおこうかと結構本気で思ったりもしたが、無給=強制の可能性が。
あーあ。当たり前といえばそうかもしれんけど、何だかなぁ〜。