デスクワークの終焉

学振申請書完成!あとは明日寝過ごさずに事務に持っていくだけ!!
あーすごい時間と労力を費やしてしまった。

でも今回いろんな先輩方に見てもらう時間なかったからなあ。それ考えたらホントはもっと早くから用意せんといかんのか。むむぅ…今後の参考にしよう。
(もうありませんように)


MOEの方も後は教官にサインと判子もらうだけ。明日明後日には郵送できるだろう。はてさてどれくらいかかることやら。今年は忘れずに「7月までに認可くれ!」って書こう。



さて、世の中には「失敗は成功の元」という素晴らしい言葉があります。
ペニシリン、ポテトチップス、高野豆腐、チーズなどなど…失敗から偶然に別の新しいものが生まれる、というのはそう珍しいことではなく、今日の人類の進歩もこういった発見によって支えられていると言っても過言ではないでしょう。
何が言いたいのかといいますと、

とりあえず実験室の流しで水に晒し過ぎて腐臭がしているサンプルだけは早急に処理してしまおうと思います。

これ。


正直なところ「これほんまに大丈夫か?」と思ってたんですが、
これが大ヒット!


筋肉が程よく腐りかけてるおかげで、解剖しやすいの何の。
ホルマリンで締まってゴムのようだった筋肉が、まるで水を入れすぎた寒天のような柔らかさ!
これをさらにKOH処理すれば、釤AH!筋を切ろうと引っ張って骨が!”釤OH!無理に引っ張って大事な関節が!”な事態ももう安心。処理速度、成功率も格段にアップします。
これで、一日10個体やったらもうヘトヘトな日々ともおさらばだ!!



…とここまでは良かったんですが。
確かに、頭から下顎を外すまでの過程では、凄い便利なんですよ。一番見たい関節部もほぼダメージ無しで外せるし。
問題は、その後下顎に付着している余分な皮や肉を取り除く作業が残ってることなんですよね…。
動物を水に漬けて腐らしたことある人は思い出してみて下さい。どうなりました?
骨が全部きれいにバラバラになってしまいますよね。
要するに、これをやりすぎると骨と骨とのつながりも脆くなってしまうんですよ。


で、私の大事な下顎さんは、片方主に3つの骨からできているとても複雑なものなわけです。





作業中、何度頭の中でバルス!!」って響いたことか。


水に漬ける時間は巻き戻せないので、KOH処理の時間が当面の課題です。