“ゲーム”カテゴリは作ったら負けかな、と思っている


「目標、PSP及びモンスターハンターポータブル2Gを購入」
「村長クエスト下位の開始を確認」
「活動時間がどんどん搾取されていきます!」
「やはり侵食タイプか、やっかいだな」


「冬月先生、後を頼みます」
「わかっている、ギルドマネージャーによろしくな」



私の生活には3つの自分縛りがある(あった)。
1つ目は「植田まさし先生の作品は見かけたら必ず買う」である。
植田まさし先生は私が生まれて初めて読んだ四コマ単行本の作者であり、私の人格形成の一部を担っていると言っても過言ではない。
ちなみに後の部分は特撮モノ、勇者シリーズ、『ブラック・ジャック』、妖怪とUMAなどで構成されている。これらを鍋でぐつぐつと煮詰め、無垢なくせ毛の少年を頭の先までどっぷりと漬けた後、惜しみなくマンガを与えて熟成させると、こんな見た目はおっさん、中身は子供という残念な大人ができてしまうのである。これから子供を育てようという人は、自分の息子が『ワイド版 うしおととら』の詰め込み過ぎで本棚を一つ破壊する姿を見たくないのなら、育てる環境を真剣に考えた方が良いだろう。
それはともかく、それほど尊敬する先生の作品が陳列されているのを見て、誰が買わずに通り過ぎることなどできようか。正直、新刊以外のいわゆる“コンビニ本”は過去の作品の再録なので、「おい、ここからここまで全部、別の本にも収録されてたよ」とか「これ、先生の努力0、うまみ100なんじゃね?」とか無粋なことを考えてしまうことも無いことは無い。しかし、これはそういったこともすべて含めた先生へのお布施なのであり、「まさし先生のコンテンツは利益をもたらしますよ」という出版社へのアピールなのである。「被ってるから買わない」が「売れない」と誤解されてからでは遅いのだ。心の中でリスペクトするだけではなく、見える形で応援する。こういう姿勢が、ファンには必要なのではないだろうか。


植田棚が1段、2段と増え、蔵書が40冊を超えようとも、俺たちの旅はまだ始まったばかりなのだ。


(裏にも植田作品がいっぱい)


2つ目は「ゲームは買わない」であった。
生まれついてのハトボーイな私は、新しく物事を始める時のハードルは恐ろしく高いが、いざ始めてしまうとむしろそれを黙々と、そして延々やり続けるのが好きという、自他共に認める困った性格をしている。そしてデジモノ、玩具が大好きだ。そんな私が、ひとたびゲームを買ってしまえばどんなことになるか、それは火を見るより明らかなのである。そう思って、自分の中でのゲームのハードルは一段も二段も高く設定しておいたのだ。FC版ロックマンシリーズがPS2でプレイできると知った時も、MOTHER3がDSで発売された時も、湧き上がる衝動を抑え、男塾ばりに血の涙を流しながら我慢したのである。


とある後輩
「僕らがいくら熱心に勧めても、たわし頭さんはいつも曖昧な返事を返すだけで全く興味を示さなかったんです。正直、あの人を僕らの仲間に引き込むのは無理だと思ってました。」


これ以上耳元で囁いても無駄だ…誰もが絶望し、諦めかけていた次の瞬間!





何とそこには、元気にゲームに興じるたわし頭の姿が!!



「今度みんなで一緒にアカムトルムを討伐しに行くんだ。」
それにしてもこのたわし、ノリノリである
「今では後輩たちに感謝しています。もうゲームなんてしないなんて言わないよぜった」


そう言って、いつまでも変わらない季節の中、ポッケ村のみんなに囲まれて彼は独り笑うのであった。

(終)



「こんなに小さいのに、こんなに綺麗な映像処理できるの?」とか「処理落ちしないの?スゲー」とか最初に好感を持ってしまったのが今回の敗因かと。
こんなに小さいのに…。
あまりの侵食力に一時はどうなることかと思いましたが、最近ようやく、平熱程度に治まってきました。村長クエスト★7をちまちま進めてるとこです。





3つ目は…ええと、何だったかな…ま、キリもいいことだし、それはまた別の機会に。