子、曰く
先日プレゼンでもっともらしく言った「タンガニーカ湖は“進化の実験場”と言われるくらい、もう何でもアリな場所で…」と言う台詞、イントロで使おうにも出展が定かではなかったので(以前誰かから聞いた覚えはある)、この機会に調べてみることにした。
“進化の実験場 タンガニーカ湖”でgoogle先生にお伺いを立ててみる。日経サイエンスの記事のタイトルがピタリ賞を獲るも、意外なことに合致するものはほとんど無かった。で、そのタイトルはと言うと「進化の実験場タンガニーカ湖」。探していたもの、まさにその通りである。そしてサイトの右上に小さいながらも輝く注意書きを見よ!
つまり、この記事の邦訳前のものを辿れば、目当ての文献を手中に収める事が出来るのだ。フハハハハ!!今の私を例えるなら、1〜5の目の交通手段が全て札幌行きの直行便で埋め尽くされたボードの前でサイコロを振る鈴井貴之。『勝ったも同然』とは、まさにこのことだワハハハハ!!
しかも素晴らしきかな我が大学、何とSCIENTIFIC AMERICANのバックナンバーはオンラインで見ることが出来るのである。「まさに科学万能の時代ですね」とは誰が言った台詞か知らぬが、いやー、本当にいい時代になったものである。では、あそ〜れポチッとな!
日経サイエンス 1999年5月号
『進化の実験場タンガニーカ湖』 M. L. J. スティアスニー/A. メイヤー
↓
SCIENTIFIC AMERICAN Feb. 1999
“Cichlids of the Rift Lakes” M.L.J.Stiassny and A. Meyer
なん…だと…?
何だこの原型の欠片も無い邦題は…。
昔の洋画タイトルの邦訳か!
しかもざっと中身を読んだ限りでは、“実験場”っぽい言葉なんて出てこない。いやそのセンスは好きやけど、じゃあ何を根拠にそんな邦題にしたんだよう!
その後の検索から、それっぽい本をいくつか。
The Cichlid Fishes: Nature's Grand Experiment In Evolution
- 作者: George Barlow
- 出版社/メーカー: Basic Books
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: ハードカバー
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- 作者: ティスゴールドシュミット,Tijs Goldschmidt,丸武志
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 単行本
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英訳は『Nature's Grand Experiment in Evolution』だろうが、一九九九年五の月にそう邦訳されてるって事は、言葉自体はもっと前からあったんだろうなあ。これ以上探すのは面倒くさいし、何だかこれでいいような気になるとするか。