子、曰く

先日プレゼンでもっともらしく言った「タンガニーカ湖は“進化の実験場”と言われるくらい、もう何でもアリな場所で…」と言う台詞、イントロで使おうにも出展が定かではなかったので(以前誰かから聞いた覚えはある)、この機会に調べてみることにした。


“進化の実験場 タンガニーカ湖”でgoogle先生にお伺いを立ててみる。日経サイエンスの記事のタイトルがピタリ賞を獲るも、意外なことに合致するものはほとんど無かった。で、そのタイトルはと言うと「進化の実験場タンガニーカ湖」。探していたもの、まさにその通りである。そしてサイトの右上に小さいながらも輝く注意書きを見よ!

日経サイエンスは米国の科学雑誌「SCIENTIFIC AMERICAN」の日本版です

つまり、この記事の邦訳前のものを辿れば、目当ての文献を手中に収める事が出来るのだ。フハハハハ!!今の私を例えるなら、1〜5の目の交通手段が全て札幌行きの直行便で埋め尽くされたボードの前でサイコロを振る鈴井貴之。『勝ったも同然』とは、まさにこのことだワハハハハ!!


しかも素晴らしきかな我が大学、何とSCIENTIFIC AMERICANのバックナンバーはオンラインで見ることが出来るのである。「まさに科学万能の時代ですね」とは誰が言った台詞か知らぬが、いやー、本当にいい時代になったものである。では、あそ〜れポチッとな!


日経サイエンス 1999年5月号
『進化の実験場タンガニーカ湖』 M. L. J. スティアスニー/A. メイヤー

SCIENTIFIC AMERICAN Feb. 1999
Cichlids of the Rift Lakes” M.L.J.Stiassny and A. Meyer


なん…だと…?
何だこの原型の欠片も無い邦題は…。
昔の洋画タイトルの邦訳か!
しかもざっと中身を読んだ限りでは、“実験場”っぽい言葉なんて出てこない。いやそのセンスは好きやけど、じゃあ何を根拠にそんな邦題にしたんだよう!


その後の検索から、それっぽい本をいくつか。

The Cichlid Fishes: Nature's Grand Experiment In Evolution

The Cichlid Fishes: Nature's Grand Experiment In Evolution

ダーウィンの箱庭ヴィクトリア湖

ダーウィンの箱庭ヴィクトリア湖

英訳は『Nature's Grand Experiment in Evolution』だろうが、一九九九年五の月にそう邦訳されてるって事は、言葉自体はもっと前からあったんだろうなあ。これ以上探すのは面倒くさいし、何だかこれでいいような気になるとするか。