はやりもの
『このマンガがすごい!2009』が発表されたようで。残念ながらうちの部屋で局所的に大流行している2作品は上位にランクインしていなかったので、ここに記録しておくことにする。
- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: コミック
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- 作者: 安部真弘
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: コミック
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思い起こせば、私が隣のH尾に嫌がらせをするために、持っているだけでネガキャンになる本をプレゼントしよう、という企画がそもそもの始まりであった。イカを研究しているからイカに関する恥ずかしい本、というこのチョイスは大成功に終わり、多くの人々は机に置かれたこの本を見ては細い目をして去っていったのだが、ただ一人、この本に興味を持つ漢が現れたのである。
読了後、晴れ晴れとした顔をして彼はこう言った。
「これは非常に、良いものでした。」
宇宙世紀で壷を褒めてるオッサンかよ。
「で、2巻はいつ…」
「え、あぁ…あ、大人気で今品切れみたいやから、重版かかったらそのうち買うてくることにするから…」
その後しばらくして重版がかかった時には、彼は早々と自ら2巻を購入してしまった。好きなものは好きだからしょうがないとはいえ、まさかこんなに魅了される者が居たとは。ためしに読んでみた1巻が思いのほか苦行だった私にはその良さがよくわからないが(読むスピードはチャンピオン連載時の『範馬刃牙』並み)、せっかく2巻があるのなら、そしてもしかしたら2巻になって面白く感じるようになったかも知れない、ということで、O崎に借りて読んでみることにした。
Q.…あまり変わってませんね?
A.「そうですか?1巻の時はそれでもキャラで売ろう売ろうとしていたように思えましたけど、そういうのが減って非常にいい感じになりました。」
Q.どういうところが面白いんでしょう?
A.「あざといエロに走ることなく、日常を淡々と描いているところです。2巻のお勧めはイカ娘の触手が動かなくなるエピソードです。いいっすよ。あと、イカ娘の可愛さが。」
Q.たとえばこういうシーンとかがいいんですか?
A.「そういう『顔を赤らめて上目遣い』っていうコマはあざとくて駄目です。たとえばこれ、何気ない表情をこんなに可愛く描ける、すばらしいと思います。」
わからん…さっぱりわからん…。
しかし“イカ”娘、動物の擬人化萌え、ねぇ…。そういえば学会で先輩がもらった名刺の裏に相手の研究対象の虫を擬人化したイラスト(しかも自作)が刷られていたこともあったし、魚を飼育するに当たって名前を付けた方が愛着が沸くことも確かだから、動物学と擬人化萌えは意外とそう遠くない所に位置するのかも知れないなあ。古来より擬人化が大好きな日本人なら尚更であろう。動物学の説明として擬人化を使うと、わかり易い反面、非常に胡散臭くなってしまうので、そういう考え方は意図的に避けている節があるけれど。
何か、これを使ってひと山当てる術は無いものだろうか。萌え...女の子...あとあざとく人気を集めるためには、幸薄いほうがいいな...うちの人達が研究している生物は、と...
<新連載! 『がんばれ!シデ娘』>
キーンコーンカーン...
「あーお腹すいたー。早くお昼食べよ〜」
「わ〜、オサ美ちゃんのお弁当、すごーい!!」
「えへへ、朝、ちょっとだけ早起きして掘ってきたんだぁ」
「朝掘りのミミズかー。おいしそ〜」
「ねぇ、シデ娘ちゃんもこっち来て一緒に食べようよー!!」
「えっ、、、あ、あたしは…その…ごめん、先生に呼ばれてるから…」
「へ?そうなの?」
「うん、もう行かなきゃ…ごめんね…」 タッタッタッタッ...
(本当は…本当はみんなと一緒におしゃべりしながらお弁当食べたいけど…私のお弁当なんか見せたら皆に嫌われちゃう…!)
死体食のシデムシ娘に、いつか友達と笑える日は来るのだろうか?
頑張れ、負けるなシデ娘!!
全員虫だったらそんなに気にする事無いんじゃね?というツッコミはさておき。
年頃の娘ならいろいろあるんだよ、例えば死臭とか!!
シデムシ研究者の車からは常に死臭がするとか、そういうやつ!