トレース完了

＜たわし頭さんの一日の作業＞
・PC起動
・メールチェック
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・メールソフトを終了させる
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・動画解析ソフトを立ち上げる
・エクセルを立ち上げる
・メモ帳を立ち上げる
・プレーヤーを立ち上げる
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・動画を1コマずつソフト上で拡大し（最高倍率ではファミコンのドット画レベルの荒さ）、マウス操作で捕食者と被食者の鼻先にそれぞれ目印を置く
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・次のコマに移動、目印を置く
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・目印を置く
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・ひたすら目印を置く
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・マウスの微調整により1ドットの精度で目印を置く
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・これを200コマ繰り返す
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・捕食者と被食者の行動の軌跡が描ける
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・位置情報などメモ帳経由でエクセルにひたすらコピペ
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これで1例ぶん終了

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・コーヒーを淹れる
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・コーヒーを飲みつつ2例目開始
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・2例目終了

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・お茶机に残っているコーヒーをカップへ
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・コーヒーを飲みつつ3例目開始
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・血中カフェイン濃度が危険なゾーンに
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・バッドなトリップ、気持ち悪さと引き換えにこの上なく集中する
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・ドットの間に宇宙を見る
・モニターに映る魚達と対話しているような気分にさえなる
「見える...見えるぞ！動きが見える！！」
「あなたのアタックが遅すぎたのよ...」
「私の餌になってくれるかもしれなかった魚だ！」
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・プレーヤーから流れるオーケンループがトリップを促進、サビの度に危うく熱唱しそうになる
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・3例目終了

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・蒟蒻畑を食べてカフェインを緩和、テンションを抑制、糖分補給

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繰り返し、目と右手が「もう無理っす」と悲鳴をあげたらその日の作業終了

1行で言うと、

「目標をセンターに入れてスイッチ」×1例当たり平均200コマ×行動観察200例

の1ヶ月半であった。あと十数年若かったらチルドレンのオファーが来たに違いないこの作業量。目は痛いし、両手はだるいし、座りっ放しで尻は痛いし、寝てたら生まれて初めて金縛りに遭うしでもう散々である。

ただ、これで両者の位置情報、アタックの状況、回避行動の状況など、欲しいデータがボタン一つで楽に出せるようになった。あとは、何度も繰り返し行動を見て掴んだ印象をどのようにして検証すればいいか、というアイデア次第となる。
さあ、どうしてくれようか。

…と思ってたのも束の間、解析するのにより良い計測基準に気付いてしまったため、その分の目印を置きつつ軽くもう1週することに。何だかまるで賽の河原にいるような気になってきた。胃内容分析と言い、なかなかスマートにはいかない星の下に生まれてしまったようである。