工作に必要なもの

昨夜作成した実験装置は、きっちりくっついているようだ。特に支えも置かずに放置したので、朝になって倒れてやしないかと心配だったが、結構安定感があるらしい。

工作をする上で絶対に必要なもの、それは接着剤である。用途や接着部位の形状、材質によって使えるものが違ってくるので、結構色々見比べて慎重に選ばねばならない。万能の接着剤が存在するとは思えないが(耐久性と速乾性がよくトレードオフの関係にある)、人は少しでもそれに近い接着剤を手に入れたいと望み、今日もホームセンターをさまようのである。

ここ3年ほど私が愛用しているのは、セメダイン社のスーパーX。接着してから動かなくなるまで1〜2時間、完全に接着されるまで24〜48時間と時間はかかるものの、素材を選ばない・水にも強い・耐久性抜群とかなり理想の接着剤に近い性能となっている。中でも「水に対する強さ」は素晴らしく、常時沈水するような場所に使用したが少なくとも半年は何の問題もなかった。これが無ければ私の工作は成り立たないと言っても過言ではないだろう。いつの間にかセメダイン社無しでは生きられない体となってしまっていたのである。


ゴジラシリーズに出てきた陸上自衛隊の戦闘機とは多分何の関係も無い。


そして先日、このスーパーXに待望のニューモデルが登場した。その名もスーパーX2。いったいどこが違うのか。あのスーパーXに改良する余地などあるのだろうか(愛され続けて10年)。宣伝文句によると

新登場のスーパーX2は、接着面に塗ってすぐ貼り合わせると約5分で動かなくなる、スピード硬化型スーパーXです。

とのことで、どうやら耐久性と速乾性を同時に持ついわば“万能の接着剤”を目指した製品のようである。しかし本当にそんなものが?というわけで早速試してみた。


長所:接着力が強く、しかもすぐ乾く
確かにこれは凄い。謳い文句の速乾性はもちろんのこと、接着力までもが向上している。これを使えば作業時間が大幅に短縮できること間違いなしである。


短所:接着力が強すぎる
そしてこれはひどい。使用後にかなりきちんと口を拭いて蓋を閉めても、蓋の軸部分(接着剤の内部の硬化を防ぐためチューブ内に入る部分)までもが接着され、開かずの接着剤になってしまう。無理に開けようとすると根元からねじ切れてしまった。早急な改善が望まれる。


やはり大き過ぎる力は災いとなるのか。万能への道は遠い。