感激 その2

サンデー・マガジンのDNA−週刊少年漫画誌の50年−
漫画家、島本和彦先生のトークショーが催されると聞き、ファンであるO崎を誘ってマンガミュージアムに出かける。


島本先生は出入りも通常玄関(整理券配布待ちの人々は自分も含めて「えっ?」って感じで最初反応できなかった。「やあどうも、今日はよろしく!」と声をかけられて初めて皆動き出した)、似顔絵コーナーで担当の人と似顔絵対決&ミニトークショーと、講演外でもエネルギッシュで非常に気さくな方だった。


トークショー本番も、用意された席にはほとんど座らず、体全体を使ったパフォーマンスで壇上を駆け回り、溢れる話題と迸る勢いで群集を笑いの渦に引き込む素晴らしい講演であった。熱い。熱すぎる。これが魂を燃やす漢の熱さか。


終了後、すぐには帰らず何とか粘りに粘って、タクシーに乗り込む直前の先生を見送り、その際に握手して頂く。
トークショーの前後に会場で見かけても、周りとその後の展開を考えると声をかけるのさえ憚られる状況だったので(でもみんな大人で暗黙の了解の元に静観してた)、むしろほとんどの人が会場を後にしていたあのタイミングを除けば、そんな機会は他に無かったであろう。そして呼び水となってくれた先生と面識があるっぽいファンの方、ありがとう。
先生は嫌な顔一つせず、むしろ握手しながら「今日おもしろかった?」と声までかけてくださって、本当に感動した。


今日はいい日だった。島本先生の魂から噴き出す炎を、自分にも分けてもらったかのようだ。



特別展も非常に素晴らしかった。やはり生の漫画原稿は、観る人を圧倒するパワーを持っている。各原稿の素晴らしさを挙げるとキリが無いが、それ以外では

の2点が印象に残った。


ちなみに、入館からトークショー開始までは、『釣りキチ三平』『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』を読んで過ごした。とくに後者は、のめり込み過ぎて危うく13:35の会場入りを逃すところであった。


帰りに四条に寄って、『アオイホノオ1、2』『燃えよペン』ついでに『それでも町は廻っている 6』を購入する。今日はいい日だった。




マンガミュージアム併設のカフェの壁に描かれたイラストとサイン。
ホワイトバランスの調整はしたけれど、それでも照明の効果を補正しきれずに黄ばんだ写真になってしまうのが携帯カメラの悲しい所。