釈然としない話

昨夜、今月いっぱいで研究室を去るRえこさんの壮行会を行った。
その席上でのひとコマ。


〜〜〜〜〜〜〜


「いや、ほんと中学生は可愛いんですよ」
そう主張する○○君。彼はバイトに出向いた中学校で、ひたむきに実習する中学生の可愛さに心打たれたらしいのだが(本人曰く「男女関係ありません」)、心の汚れたうちの研究室の面々には、どうもそれが伝わらない様子。


「炉利魂か〜」
「そうです、僕は真の炉利魂です」
「危ないな〜。次から行かない方がいいんじゃないか?」
「いや、違うんですよ」
「だって『付き合いたい』とかってことでしょ?」
「いや、だから…」



違うのである。彼のような“真の”炉利魂は、そのような思考で接しているわけではないのである。特に擁護するつもりはなかったのだが、あまりに伝わらない様子に業を煮やし、ついつい口が出てしまった。



「いやいや、そういうわけじゃなくて、例えばここに綺麗な花が咲いているとします。それを摘み取ってしまうのか、それともその場所で綺麗に咲き続けるよう大切に育てるのか、その違いなんです。彼は後者の方なんです」


「その通りです」
「危害を加えるのではなく、花を愛でる心が必要なのです」
「その通り、いや、まったくわかってらっしゃる」
「ふ〜ん、わかったようなわからんような…」
「うーん、、、」
「そういう人が大勢いれば、世界はこんなに殺伐とすることなく、平和になるんじゃないですか?知りませんけどね」
「変態が世界を平和にする…」
「最悪だねそのキャッチフレーズ」



「でもたわし頭くん、よくそういう風に(○○君の胸中を)ちゃんと理解できてるよね」


「何故なら彼も真の炉利魂だからです」




( ゚д゚)



ちょっと待て。
違う、違うぞ。何だこの展開は。何だこの予定調和のようなスムーズな流れは。まさかこれは僕を陥れるために作られた、奴の壮大な計画だったのか。



「あー、そういえば、たわし頭は炉利魂だったよね」



だから何だその『そういえば』って。どんだけ適当なんだよ!
どこから降って湧いた『そういえば』だよそれ!!




「いやいやいや、僕は別に炉利魂ではありませんよ」
「あれ、違ったっけ?」
「はい」
「じゃあどういう人がタイプなの?」
「年上の方がいいです」


「あ〜、熟女好きだっけ?」



だから何でそうなんの?もうやだこのラボ。