ひとりミステリー

7時半起床。今日はいったいどこに行くのだろう?とりあえず寒くてもいいように厚手の服は着ていくが、荷物の用意が全くできない。仕方が無いので潔く手ぶらで集合場所に向かうことにする。


集合場所には珍しく時間通りに到着。先に来ていた他の二人に話しかける。
「今日はいったいどこへ行くんかなあ?全く分からへんからドキドキするよなー。」
しょうた「…あれ、温泉に行くから風呂セットを持って来いって言われたんですけど」
永「そうそう、温泉温泉」

あれ?ミステリーツアーになってんの僕だけ?何だこの展開。
真意を問いただそうとするも肝心の神がいない。待つこと数分、神から車で拾いに来いとの電話が。よく分からないまま用意されてあったレンタカーで指定された場所に迎えにいく。


半年振りに神と再会。聞けば4100円の朝粥を食べていたらしい。相変わらずのブルジョアっぷりだ。
「今日はどこへ行くんですか?」
神「うーん、そうだねー、どこへ行こう。まだ決めてないんだよねー。」
これから決めるんかい!そら何の連絡も無いわな。
即席協議の結果、「日本海を見たい」「旨い魚が食べたい」という意見を受けて福井県の小浜に行くことに。
19時半までに車を返せばいいらしい。小浜までは片道3時間ぐらいでいけるはずなので、余裕もあるしドライブにはちょうどいいだろう。


行きのルートは途中越え→朽木→小浜に決定。花園橋の手前を東に折れ、まず途中越えを目指す。
…ってこれ採集に行くのと同じルートやん。休んでる気しねー!!



途中越え−
神、手前の怪しい露店で松茸購入。スイカしか買えない私に貧富の差を見せつける。


−朽木−
道の駅で鯖寿司購入。神が購入した「切れてない鯖寿司」を箸で食べるのに四苦八苦する。
ちなみに永が購入した焼き鯖寿司はきれいに切れていた。神らしい展開である。


そして昼過ぎには無事小浜に到着。ここにくるのは2度目、2年前の家族旅行以来だ。懐かしいなあ。その時も訪れた若狭フィッシャーマンズ・ワーフの鮮魚コーナーにて昼食をとる。やはりここの魚は京都のものとは違って美味い。ひとり1000円の出費でもそこで食べられる寿司や刺身が一通り揃ったようなかなり豪勢な昼食となり、非常に満足であった。


帰りは福知山の方を回り、予定通り温泉に入ってから京都を目指すことに決定。ちょうどぐるっとひとまわりするような形となる。30分ほど車内でうだうだしてから出発。しばらく海岸沿いを走るが、お目当ての日本海は風のせいか少し荒れていた。岩にぶつかり砕ける波を見て東映東映!」とか叫びながらのんびり進む。


−車内での会話−
発言者はわからないので省略。なぜかガチャピンがすごいと言う話に。
「あれで5歳という設定だからねー」
「え、年とらないんすか?」
「そう、永遠の5歳」
「成長もしないんすかね」
「いや、さすがに成長するやろ。でもまあそん時は中に入ってるちっさいおっさんを入れ替えたらいいだけの話か…」
「中の人などいない!!」
「(笑)え、じゃああれは何すか?」
ガチャピンと言う生き物」
「じゃあどこかにガチャピンをいっぱい養殖してる牧場みたいなとこがあって…」
「そうそう」
「5歳になるまでそこで育てられて…」
「そうそう」
「5歳児のガチャピンだけあの番組で使ってると。」
「そのとおり。5歳になるまでいろんな芸をしこまれるわけだね。モトクロスとか。」
「で使われるのは1体だけやけど、多分保険の意味で5体ぐらい選抜されて控えてたりするんやろなあ」
「何かあったらすぐ交代できるようにね。」
「当然その中には使われないうちにいわゆる“ダークサイド”に堕ちてしまったガチャピンなんかがおったりして、争いが起こったりしてると。」
『選ばれし者だったのに!!』
「そして老いたガチャピンが“ガチャピンマスター”としてびゅんびゅん飛び回りながらそいつと戦ったりして。」
「わはははは」


相変わらずな感じだ。学部生のときから何も成長していない。


そうこうしている間に福知山温泉に到着。ここには内風呂のほかに露天風呂・家族風呂・打たせ湯・サウナなどがあっていろいろ楽しめる。これで700円は安い。オススメである。
しかし一つ問題が。風呂上りにフルーツ牛乳、というのが定番かと思われるが、ここの売店には牛乳・コーヒー牛乳・バナナ牛乳しかないので要注意。仕方なくかき氷を注文したが、正直この時期に食べるもんじゃない。せっかく芯まで温まったのに、まるで温泉になんか入ってないような気分になってしまった。


福知山温泉を出た後はまっすぐ京都に向かう。途中、少しだけ運転して泣きそうになったり、渋滞して間に合わないんじゃないかと思ったりしたが、定刻どおり無事到着。
丸一日かけてのドライブとなったが、非常に楽しかった。またみんなでこういう風に遊びに行けたらなあ。心からそう思う。


夜はいつもの面子で飲み会。そろそろ平均年齢がやばくなってきたようだ。
にわか雨の隙間をぬって帰宅。そのまま寝てしまう。